「教皇ハドリアヌス七世」

フレデリック・ロルフ(筆名コルヴォー男爵)による、疑似自伝小説。 神父になる道を絶たれて、ロンドンで文筆業を営んでいるジョージ・アーサー・ローズは、ひょんなことから過去の追放を帳消しにされて復帰できることに。ほとんど観光気分で訪問したバチカンではまさに新しい教皇を選ぶコンクラーベが進行中。そして、なぜか選ばれたのは、彼だった。
教皇ハドリアヌス七世を名乗ったジョージ・アーサー・ローズは、猛烈な勢いで教会の改革に乗り出す。そんな彼をよく思わない枢機卿の勢力、そしてロンドン時代の過去を知る者たちの陰謀が、新教皇に迫る…。