塩辛いと有名なご当地ラーメン「富山ブラック」に挑戦する

2015 年 05 月 04 日

富山の出張では白えびの天丼に刺し身など、海の幸を堪能しましたが、研究者同士の飲み会の帰りに、地元のラーメンとして有名な「富山ブラック」の店にも行ってみました。

「富山ブラック」といえば塩辛いというのが特徴と言われていますが、実際、聞く人によって「おすすめできない」とか「躊躇しているならやめておいたほうがいい」などという人もいたり、読むレビューによってはすこし大げさに書いているのか「醤油を生でいったような」などと、食べたことない人がたじろぐ言葉が並んでいます。

実際の所、どうなのでしょう?

Toyama black 1

今回行ったのは、「富山ブラック」の元祖として有名な「西町 大喜」の富山駅前店です。

戦後まもなく、富山の西町で生まれたこの味を守ってきたのが、「元祖富山ブラック 西町大喜」です。

独特の濃口醤油スープ、手切りチャーシュー、秘伝の醤油ダレ、塩辛いメンマ、硬めのストレート太麺の上にどっさりのる黒胡椒。富山生まれのこの味をご堪能下さい。

富山 ご当地 元祖ブラックラーメン 西町大喜

もともと汗をかく肉体労働者向けに濃い味付けをしたのが起源ということで、なるほど失った塩分を補給する意味もあるのですね。

Toyama black 3

閉店間際だったので中華そばを小で頼んでみました。出てくると…おお、黒い!

濃度の高い醤油スープはまさにブラックの名にふさわしい黒々とした色を指定ます。太い麺は歯ごたえがあってまるでうどんのよう。そこに刻まれたチャーシューとネギが盛られ、上から粗挽き黒胡椒がこれでもかと振ってあります。

ひとくち食べてみると、なるほど、塩辛い! スープもですが、むしろメンマの塩辛さが際立っていて、チャーシューに逃げても、こちらも塩辛いという逃げ場なしの味。

しかし美味しくないかというと、まったくそんなことはない。むしろスープにコクがあるので、かき混ぜながら食べてゆくうちにどんどんとおいしくなってくる。麺が太くて噛みごたえあるので、口の中で塩辛さが旨みになってゆく不思議な味覚が刺激されます。

なんて思っていたら、Daily Portal Zの過去記事でも同じことが書いてありました。なるほどかき混ぜながら食べてゆくといいのですね。なんとなく自然にそうしていました。

Toyama black 4

スープはさすがに飲み干すところまでいきませんでしたが、くせになる味でした。

塩辛いというのをきいてどうしようかと思っている人、怖れるほどではありませんし、小なら気にすることなく完食できますのでぜひ一度足を運んでみてください。

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堀 正岳 (Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。

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