一度は乗艦してみたい記念艦「三笠」 横須賀イングレス・ブロガーツアー (3)

2015 年 01 月 13 日

クリスマスに行われた横須賀イングレス・ブロガーイベントは、最後に記念艦「三笠」の見学を行いました。

京急線にのっている人ならばときおり車内吊りの広告に「三笠」の広告があるのをみたことがあるかもしれませんが、さもなければ横須賀の海岸にこんな軍艦が保存されていることを知らないという人もいるかもしれません。

これはかつての連合艦隊旗艦、東郷元帥もその甲板をあるいた艦そのものなのです。軍艦好きでなくても、このことに灌漑を持たない人はいないでしょう。

三笠公園の一角で威容を誇る三笠と、現在行われている特別展「連合艦隊 艦隊コレクション」についてもご紹介します。## 記念艦「三笠」

そのそもなぜ、あのロシアのバルチック艦隊と交戦したあの三笠がここにあるのかというと、大正12年のワシントン海軍軍縮条約によって廃艦が決定後、関東大震災によって岸壁に衝突し浸水を起こし、着底していたという流れがあります。

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その後解体されるはずが、保存運動が起こったために軍艦として使用できないように下甲板にコンクリートが注入され、ここに陸の要塞のごとく据えられているわけです。

保存されたといっても、戦後は一時期甲板のうえにダンスホールが作られたりなどと荒廃したのですが、あのニミッツ提督などの尽力によって復元が行われていまに至っています。

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甲板から見上げるマストや煙突。これらは戦後に復元されたものだそうですが、それでも当時の軍艦のスケールを感じさせてぞくぞくとしてきます。これが黒煙を上げて海を走っていた頃を想像してみてください!

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こちらは東城鉦太郎の有名な「三笠艦橋の図」にもでてくる艦橋部。床にはちゃんと東郷元帥の立ち位置、秋山真之参謀の立ち位置などがプレートで示されています。

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私は仕事で船に乗ることもあるのですが、ちょうど海洋地球研究船「みらい」がこの「三笠」と同程度の大きさ(三笠が全長131mでみらいが128m)で、これがあの日本海でどのように揺れるのか、なんとなくわかります。

ああ、やはり船っていいなあ。

特別展「連合艦隊 艦隊コレクション」

ネーミングはもちろんあのゲームの「艦隊これくしょん」を意識したこちらの展示は、日露戦争時、太平洋戦争時、そして現在の海上自衛隊の艦船の模型、200隻以上が集まったものです。

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知っている人ならばにやりとするであろう艦船の数々はいったいどうやって作ったのだろうかと思うほど精巧に仕上げられています。こちらは駆逐艦「雷」と「電(いなづま)」。

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軽巡「大淀」。

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水上機母艦「千代田」。もう、いつまででも見ていられます。

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さて、今回の展示の目玉は実際には建造されず、図面だけが残っていた「B65型超甲型巡洋艦」の模型で、これは保存会に寄贈されている模型のなかでも特に珍しいものです。

が、せっかくですので、こちらは写真では紹介しないことにしておきます。海に浮かぶことがなかった、幻の巡洋艦をぜひ想像していただきつつ、お越しいただけると嬉しいです。というわけで写真は「赤城」。

この特別展は好評のため5月末まで延長していますが、あっというまに会期の終わりはやってくるでしょうからぜひお早めに!

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記念艦「三笠」を出ると、目の前には三笠公園と東郷元帥の立像が。不思議なことなのですが、やはり一度船に乗ってみて、それから陸に降りてみると、どういうわけか陸をみる気持ちも変化します。

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さて、イングレスですがこちらの公園からは「戦艦三笠」のミッションに挑戦することができます。これは市が申請したミッションではないのですが、短い時間でできる手頃なミッションです。

ただし、一ヶ所だけ、ポータルを自軍にキャプチャーするか、アップグレードする必要があります。

さて、横須賀市のイングレス・ブロガーイベントをまとめてきましたが、最後はこうした観光とイングレスの交点について、横須賀市の施策の特徴と、メディアなどでのリアクションを追ってみたいと思います。

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堀 正岳 (Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。

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