280mの崖に作られた展望台、グレイシャー・スカイウォーク

2014年の5月1日にオープンした新しいスポットがこちら、サンワプタ川の渓谷に30mつきだした展望台のグレイシャー・スカイウォーク(Glacier Skywalk)です。

なにもここまでしなくても十分景色はいいのですが、運営元である「Brewster Travel」によれば「壮大な自然への最前列」なのだそうです。最前列よりもちょっと前に飛び出ている気がするのですが!

高所恐怖症のひとにはきっと無理なこのポイント、安全な場所で楽しめるように写真と動画でご紹介します。

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グレイシャー・スカイウォークに行くには、アイスフィールド・センターからまたバスに乗り換えます。チケットは$25。

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入り口では音声ガイドが配られており、日本語もありますので利用できます。カナダの自然、地質、そしてこのスカイウォークについての解説が入っています。まあ、あまりにすごい光景なのであまり頭に入ってこないのですが…。

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スカイウォークが建てられているのは先ほど訪問したアサバスカ氷河から流れ出す水が川となった渓谷です。

谷底には小さく滝がみえますが、ちゃんと落差が十数メートルはある立派な滝です。こちらがあまりに高いところにいるのです。

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比較する対象があまりないと感覚が麻痺しそうですが、このV字の谷も深さが100mくらい、右上にみえる巨石は一つ一つが小さな建物ほどの大きさがあります。繰り返しますが、こちらがあまりに高いのです。

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こうして道をたどっていくとスカイウォークが見えてきます。

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たしかに人が立っています。これは見ているだけで怖い。

ところでこうしたスカイウォークは、アルプスに1000mの落差の“Step into the Void”というものや、グランドキャニオンにも存在しますので、建築としては確立しているのですが、このカナダのスカイウォークはまだ一度も冬を経過していません。

ジェット機を上に乗せても大丈夫な強度があるという話ですが、凍結や融解をへても大丈夫なのか一抹の不安がありますね(笑)。

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スカイウォーク自体は床が強化ガラスで透けていますので、空中を歩いているような感覚になります。なお、ネタフルのコグレさん(@kogure)はここでブレーキがかかってしまいました。

僕も怖いは怖いのですが、ガラスの反射でむしろ雲ばかりが見えていたので最初は「なんだこんなものか」と思っていたところで太陽が雲間に入って足元がくっきりとみえてきます。

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いや、やっぱりこわいじゃないか!(泣) アイスデッキに踏み出す from mehori on Vimeo.

というわけで動画にしてみました。

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スカイウォークは根本から35mつきだしており、渓谷の深さはこのポイントから280mあるそうです。斜めになっているのでそれほどでもないようにみえるのですが、やはりすごい風景です。

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本来、反対側には通り抜けができるはずなのですが、この日は工事中でした。おじさんが一人で強化グラスをいじくっているのですが、本当にそれでいいのかというてきとうな工事現場(笑)。

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なにもスカイウォークに歩かなくても十分絶景のようにみえるのですが、実際に歩いてみると急にこの風景のスケール感が迫ってきます。

この渓谷は長い時間をかけて氷河の溶け水が削ったもので、この木の一本一本が自分の背よりも高く、このなにもない空間には鳥が舞い、遠くには氷河が輝いている。

自分のいる場所が急に意識されてくるこの体験が、スカイウォークならではなのかもしれません。高所恐怖症のひとにはおすすめしませんが、もしここまで来たならぜひ試してみてください!

今回のアルバータ州訪問レポートについて

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アルバータ州観光公社の依頼を受けたネタフルのコグレマサトさん(@kogure)のお誘いで参加しています。アルバータ州観光公社には渡航費、宿泊、現地での案内をお世話していただいています。記事の内容はすべて私(@mehori)の見たまま、感じたままに書かせていただいています。Thank you Alberta!

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2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。