夜の迎賓館が美しくライトアップ。24, 25日には特別開館も
迎賓館・赤坂離宮は、もともと明治に東宮御所として建築された国内で唯一のネオ・バロック様式の西洋宮殿建築です。
この日本の宝である迎賓館が、24日、25日限定でライトアップされる特別開館が予定されています。今回はその記者内覧会に参加することができましたので、その魅力をご紹介したいと思います。
先に言っておきますと、このライトアップの特別開館、12日24時までに申し込みをする必要がありますので、ビビッときたひとは今すぐ登録してください。遅めの時間が、けっこう空いてますよ!
夕暮れの迎賓館から
迎賓館は「赤坂璃宮」という前身の名前もあるので、そちらにあるのかという錯覚が生まれますが、庭園も含めた広大な敷地の南側が赤坂に接していて、むしろ迎賓館そのものは四ツ谷駅側にあります。駅から歩いてたった7分程度です。
今回はライトアップということでしたので、まずはまだ光のあるうちに、夕暮れの迎賓館の様子を見ようと早めに出かけました。まず目に入るのは、この美しい迎賓館門です。
守衛さんの許可をえて門の隙間から撮影した迎賓館。夕暮れの中、窓の温かさが重厚な雰囲気をひきたてています。そういう時代ではないとはいえ、やはりちょっとビルが邪魔ですね…(笑)
今回は記者内覧会ということで、受付をするとこのような入館ピンを渡されました。首から下げるタイプの名札が多くなりましたが、ここはこんな品のよい習慣が残っています。
いよいよライトアップ
日が暮れて、ライトアップの瞬間が迫ります。ふだん、壁面を照らしていないときはこのように窓だけが灯っています。
それを今回は、このような投光器で壁面を照らします。光の量に従って小ライトアップと、大ライトアップがあり、当日は多少変化を加えながら開催されるそうです。
https://twitter.com/mehori/status/807142008535990272
点灯!花崗岩の壁面が燃え上がるように照らされて、驚嘆の声が上がります。
これが小ライトアップの状態。壁面の輝きと、窓の誘いかけるような暖かい光が寒さを忘れさせます。
そしてすべてのライトが点灯し、大ライトアップの状態になったのがこちら。その美しさは壁自身が光を放っているような錯覚におちいるほどです。
数多くの来賓がここを通ったであろう正面の車回し。ここに立って、東宮御所として建築され、その後迎賓館として改修された100年の歴史に思いを馳せるのもよいでしょう。
当日は正面玄関ホールと、西玄関の公開も
今回のライトアップ特別開館は、通常の一般公開とはコースが異なり、アールヌーボー様式の屋根付き門が特徴的な西玄関から入って、正面玄関ホールまで見学することができます。
こちらが正面玄関ホール。階段をのぼった先の大ホールが垣間見えます。
西玄関から入ったところのもうひとつの見所は藤田嗣治(レオナール・フジタ)の手による2枚の絵です。こちらも、今回のライトアップ公開で楽しめます。
ふだんはなかなか入ることができない迎賓館ですが、夜にこれほど近くで見ることができるチャンスはさらに稀有です。
受付は12日の24時まで、時間別に参観を受け付けていますが遅めの時間にはまだ空きがあるとのことでしたので、ぜひご応募ください。
おまけ
これ、ブログ「みたいもん!」のいしたにさんが発見していたのですが、このライトアップで記念写真をとると光と背景の加減で2割増にかっこよくみえます。
いや、本当になんだこれはと笑ってしまうような威厳のある写真がとれますので試してみてください。