ワンドラフェスに出展していた「常石造船」の謎 [PR]

2016 年 02 月 19 日

ワンダードライビングフェスティバル」では、私たちの生活を楽しく、あるいは楽にしてくれるさまざまな企業の出展がありました。でもなかには、一見では頭のなかでつながらない不思議な企業も展示がありました。

「撮影にも使えるプロ仕様のドローン」うむ、わかります。「ヤマハ発動機の電動スクーターや自転車」うむうむ。「スマートフォンでコントロールできる IoT電池 MaBeee」ほほう、これは先進的ですね。

「アジアを拠点にばら積み貨物船、タンカー、木材チップ運搬船、コンテナ運搬船などを建造している常石造船です」 えっ!?

聞けばこの常石造船株式会社、ワンダードライビングフェスティバルのゴールドスポンサーなのだそうです。「興味があったら記事を書いてください(笑)」と主催者である野間さんにも話を振られましたので、ぜひぜひということでざっくりと話をうかがいました。

大きすぎてわからないものが主力製品

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生活感あるブースが多いなかワンダードライビングフェスティバルの会場では異彩を放っていたのですが、常石造船は「創業の地、常石」を中心に、フィリピン、中国にも拠点をもっている造船会社だとのこと。

福山市からほど近い、海岸沿いにある常石港、このあたりですね。Wikipediaによれば法人格としては二代目とはいえ、元となった塩浜造船所は1917年創業ですから、来年で100年企業といってもよい存在です。

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主力製品は TESS(Tsuneishi Economical Standard Ship)のような、3万トンクラスの輸送船、5万トンクラスのばら積み貨物船、1万トンのコンテナ船などです。うむ、スケールが大きすぎてわからない。

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そんな常石造船が配布していたのが、こちら、オリジナルペーパークラフトの船です。って、普通の船ではなくてタンカー! しかもこれ、調べてみるとギニア共和国のボーキサイトの主要積出港、カムサール港に入港可能な最大長229メートルの巨大船であることから命名されたフラッグシップ、KAMSARMAX Bulk Carrier (カムサマックス)です。

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特設ページまである!

YouTubeチャンネルもあるし、進水式の様子も動画になってます! なにこれ熱い。

普段、陸の上にいてビルに囲まれているとあまり意識しないと思いますが、実は私たちの生活にとって海の道は必要不可欠です。

燃料、物資、製品を作るための原材料。そのすべてが、止まることのない海上の物流の流れに支えられているのです。職場の研究所から浦賀水道をながめていると、こうした物流をささえる巨大貨物船がみえない瞬間はありません。

常石造船のつくるもの、それはこうした表からみえない「社会の動脈」そのものなのです。

ガチで難しかった常石造船のペーパークラフト

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と、その凄さの説明が一切ないままペーパークラフトが置いてあるわけですが、これが予想以上に難しいものでした。ミニ四駆が難しいなら船を子供に作らせておこうかと考えていたのですが、そんな生易しいものではありません。

説明書からして、「1. 船体を作ります」「2. 甲板とくっつけてください」というレベルの無茶振りで、大人が本気になって作っている様子がそこかしこで見られました。

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なお、当家は途中であきらめてミニ四駆に移りました。

水上機事業が2016年から開始

seaplane

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堀 正岳 (Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。

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