イングレス初心者におすすめ!レベルごとの行動指針

2014 年 07 月 16 日

Google が提供している地球を舞台にした壮大な陣取りゲーム「Ingress」にとうとう iOS アプリが登場して、先日から多くのユーザーが参入しています。

初心者のひとは、ネタフルさんのこちらの記事がアプリの触り方、画面上にみえているのは何なのかをわかりやすくまとめていますのでおすすめです。

僕は一ヶ月ほど前に Android 端末で Ingress を始めていたのですが、そのときに参考になったのが reddit で読んだ「Ingress を始めたときに最初から知っていたら良かったのに!と思うこと」という記事です。

Ingress のルールの説明についてのページは多いのですが、Level 1 から Level 8 まで、レベルごとの行動指針みたいなものがあると効率的に進められるなと思っていたときに見つけたのでとても参考になりました。

実際は、いまでは多少状況が変わっていたりする部分もあるのですが、補強したりしつつ抄訳してみましたので、Ingress 参入組のみなさんの参考になれば幸いです。

reddit の記事の抄訳

このゲームについての解説ページはよくみかけるのですが、それぞれのレベルでなにをするとよいのかを書いたものはなかったので、試しに書いてみようと思います。全体をみたときの注意点はこんな感じです。

  • 僕の意見では、XMP バースターを使うのは Level 5 くらいになってからで十分です。それまではポータルを陥落させるのにかかるアイテム数と時間と比較してメリットが高くありません。

  • レアアイテム ADA / Jarvis は Level 7/8 になるまではとっておきましょう。

  • ある地域、あるポータルがとられたからといって、ムキになってはいけません。Level 1-7 で必要なのはそれらを再構築することで得られる AP なのですから。

レベルごとの注意点はこんな感じです。

Level 1

ゲームにようこそ。mission の項目の下にあるトレーニングのメニューをすべて消化しておきましょう。https://www.ingress.com/intelにアクセスして、最大までズームインしてまだ誰の手にも落ちていないポータルがないかチェックします。通勤通学の途中にポータルがないかもチェックして、毎日ハックする習慣を作っていきましょう(身近にこんなにおもしろいものが転がっていたのか!と驚くはず)。

ハックによって8個のレゾネーターが手に入ったなら、灰色になっているポータルに挿して取得し、mod (シールドなど)を2つ置いておきます。現時点ではレゾネーターを8個挿せないなら、最初から一つも挿さないほうがよいはず(補足:ここには異論あり。後述)。リンクできるポータルや、フィールドがつくれそうならどんどん作りましょう。でも最初は小さいリンクやフィールドに集中するのがよいです。通勤通学路にポータルがあるなら、数日でLevel2になるはずです。

Level 2

この時点でまだプレイしているなら、きっと面白さがだんだんと染みこんできたはず。Comms のパネルをみて、10-20km以内、通勤通学路のプレイヤーの名前に注目しましょう。同じ faction (緑か青)のプレイヤーがいたら、名前を長押しして、彼らのレベルを見ましょう。だいたいのエリアではどちらのチームにも Level 8 のプレイヤーがすでにいます。彼らに近場にファーム(ポータルの密集地)がないか聞いてみましょう。たいていの Level 8 のプレイヤーは膨大な数の低レベルアイテムを持て余していますので、場合によってはもらえるかもしれません。灰色のポータルを埋め続け、リンクとフィールドを作り続けましょう。

Level 3

レベル3になる頃には、どんなものがポータルとして認められているか理解できるようになってきたはずです(町中のアート、銅像、碑石、公園、郵便局など)。通勤通学路にまだポータルとして認められていないものをみたら、かたっぱしから申請していきましょう。申請が認められるには数ヶ月がかかりますが、のちに Level 8 になる頃にはあなたの行動圏内はポータルが多数存在して、巡回しやすくなっているでしょう。

Intel マップか、他のプレイヤーにきいて最寄りのファームを探しましょう。ファームは乗り物か徒歩で5分ほどの時間で巡回できるポータルの密集地です。適度に広いファームはすべてのレゾネーターを挿し、リンク、フィールドを張れば 30000-100000 AP ほどが手に入ります。敵チームがやってきてファームを壊してくれたなら、それを再構築することでレベル上げが効率よくできます。

Level 4

Level 4 レゾネーターはゲーム本番で利用頻度が高い最初のレゾネーターです。現時点ではみなさんにとにかく必要なのは AP ですから、レゾネーターは Level 1-3 を優先的に使うようにしましょう。どのレゾネーターを挿してももらえる AP は同じですし、むしろ敵チームに壊してもらい、再構築することでさらに AP をもらうのがこの時点で集中すべきことです。

(元記事への補足:Level 4 レゾネーターは Level 7-8 になって最も枯渇しやすい貴重なレゾネーターです。出来る限り Level 1-3、そして Level 5 を優先して利用しましょう)

Level 5

レベル5になると、XM も充分ありますし、XMP バースターも強くなってきましたのでレベルの高いポータルも攻め落とすことが可能になります。ただし、現レベルでは高レベルのレゾネーターの直上で XMP バースターを放たないと、意味のあるダメージを与えることはできません。

ポータルを攻撃する際は最もレベルの高いレゾネーターの上に立ち、破壊するまでぶっ放しましましょう。他のレゾネーターは Level 7, 8 のレゾネーターが壊れる頃には巻き添えで破壊されているはずです。

攻撃するポータルはリンクやフィールドが適度についていて、シールドなどによる守りが弱いものを優先しましょう。リンクとフィールドをいっしょに破壊することによって AP をタップリともらえます。

このあたりから、ポータルのレベルが高くないと高いレベルのアイテムがもらえないという仕組みが理解できてくるはずですので、周囲のポータルのレゾネーターをアップグレードして、高レベルポータルを作り始める練習をしましょう。

Level 6

このレベルで手に入る Level 6 XMP は、Level 8 以降で日常的に利用するものとなります。可能な限りなるべく低レベルのものを優先的に使い続けましょう(ただし、ポータルに Turret が配備されているなら高いほうから)。Power Cube を活用すれば、Level 6 のプレイヤーは Level 8 の人の作ったポータル(レゾネーターのレベルが87665544程度)を攻め落とすことが可能です。

この時点で、ローカルのハングアウトなどに参加して、近隣のプレイヤーとのつながりをもっておきましょう。すぐに、彼らの助けが必要となります。

Level 7

Level 7 のプレイヤーは最も危険なプレイヤーでもあります。ここまでに貯めた60万のAPを2倍にしなければ Level 8 には到達できないからです。

Level 7 のアイテムを潤沢に手に入れるには、他の Level 7/8 プレイヤーが少なくとも2名アップグレードしているポータルを巡回しなければいけません。運が良ければ通勤通学路にそうしたプレイヤーがいて、いっしょにファーミングができますが、そうしたプレイヤーが近くにいないなら多少は遠征を覚悟しましょう。

近隣の敵チームの弱いポータルはかたっぱしから攻撃し、すべてのポータルをレゾネーターで充填し、リンクもフィールドもチャンスがある限り作り続けましょう。AP を手に入れられるチャンスを見逃していはいけません。

近隣の Level 8 プレイヤーとも親交をもつようにしましょう。彼らはあなたが Level 8 になって真の戦いに参加するのをいまかいまかと待っています。

Level 8

ようやく Level 8 です!おめでとうございます! さあ、本当の熾烈な戦いはここからです。このレベルに到達するまでは Level 8 ポータルは対して重要ではありませんでした。ここからは、生きるも死ぬも Level 8 ポータル次第です。

Ingress というゲームは、ここからは他のプレイヤーと協力して自軍の Level 8 ポータルを作りつつ、相手チームにはそれを作らせない戦略性の高いゲームへと変わります。Comm を通して相手チームの動きを監視したり、複数のプレイヤーで相手チームのファームを急襲したり、地域の低いレベルのプレイヤーが Level 8 になれるように手伝ったりといった活動が加わります。

また、地域のまだレベルが低いプレイヤーにはLevel 1-3 のレゾネーターや Level 6 以下の XMP バースターを提供して援護してあげましょう。

人口密集地をフィールドで覆って敵チームを慌てさせたり、comm での適度のやりとりといった楽しみ方もこの時点では学んでいるはずです。Level 8 以降はファーム作り、イベントのためのアイテム蓄積、相手チームの行動を妨害するリンク作り、他の Level 8 プレイヤーとの交流がメインになってくるはずです。

まとめ

以上までが翻訳部分となります。いかがだったでしょうか? いまとなっては多少違うなと思う箇所もあるのですが、だいたいにおいては参考になるのではないかと思います。

ただ一つ、日本においては変えたほうがいいなと思ったアドバイスは「8本のレゾネーターが挿せないなら1本も挿さないほうがよい」という点です。レゾネーターは最初の一本がもっともAPが高いですので、守れないとわかっていてもとりあえず1本挿しておく価値はあるのではないかと思います。ちりも積もれば山ですよ!

また、ポータル申請、ポータルへの写真追加、ポータルへの XP recharge、敵ポータルのハックも、すべて地味に AP がたまります。Level 8 への道のりが半年になるか、3ヶ月になるかといった違いは、こうした小さな AP をまめに集めていたかも効いてきます。とにかく 120 万APへの道を駆け上がりましょう。

Ingress の面白いのは、同じルールが適用されているにもかかわらず、レベル 8 を上限としてアイテムやポータルの強さに上限があるために、それまでとそれ以降でゲームが非対称になっているところです。

同じルールなのに、Level 8 以前、以後ではまったく違う様相を示すというのがすごい。

また、このゲームがあったからこそ外にでて、地域のいろいろなものを発見できたという側面もあって、「人を行動に駆り立てる」何かがここにはあります。

先日、近所のポータルを攻撃していたときに、そのポータルの保持者(もちろん敵チーム)の人がやってきて、お互いに Ingress の面白さについて半時間ほど話し込むということもありました。

まったく行ったことのない場所に人を導き、出会ったことのない人々をつないでゆくこの Ingress というゲーム、今後も要注目です。

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堀 正岳 (Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。

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