コロンビア氷原とそこから流れ出すスタットフィールド氷河

みなさんは氷河をみたことがあるでしょうか?

夏でも消えない残雪なら見たことがあるという人も多いと思いますが、あれ、それと氷河はどう違うのだっけ? と不思議に思う人もいるはず。

氷河は世界中各地にあるものの、たいていは標高がとても高かったり、アクセスしにくい場所にありますので、氷河を観光できるという場所は限られています。

そしてカナダ、アルバータ州のアイスフィールド・パークウェイはこの氷河を、まとめて見て、歩いて、体験することができる貴重なスポットなのです。

実はめずらしい、アクセスの楽な氷河

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氷河は、夏にとけるよりも多くの雪が冬に降り、万年雪が圧縮されて川のように流れだしている場所のことをいいます。雪が圧縮されて流れているというのがポイントで、単に雪や氷が残っている場所ではありません。

日本には氷河がないと学んだ人もいると思いますが、劔岳などの一部に「流体」となっている雪渓が確認され、氷河と認定されたというニュースも最近ありました。

アイスフィールド・パークウェイをジャスパーから南下すると、次第に山に抱えられたような氷河の塊を見ることが多くなります。

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山の形もみていると、実はその昔、氷河期のころに氷河によって削り取られた峨々たる稜線になっています。

たとえばこちらの写真は、Dragon Peak と呼ばれる峰々。中国の龍のように、空中で身をうねうねとさせているような形をしているのでこう呼ばれているそうですが、これも氷河地形です。

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この付近には無数の名前もついていないような氷河もそんざいしますが、そのなかで最も大きな氷の塊が、コロンビア氷原と、そこから流れ出す6つの氷河です。

地図でみるとその巨大さがわかりますが、面積にして325平方キロメートル、氷の厚さは最大で350mにも達しており、氷原の周囲にはアンドロメダ山、アサバスカ山などの3500m級の山が11個も存在しています。

コロンビア氷原は3451mのアイスドームを頂点として、そこから北には北極海に、南東方面を大西洋に、南西方面を太平洋に向かって水が流れ出す分水嶺にもなっています。

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ここから流れ出す氷河は、ドーム氷河(Dome Glacier)、アサバスカ氷河(Athabasca Glacier)、スタットフィールド氷河(Stutfield Glacier)、コロンビア氷河(Columbia Glacier)、キャッスルガード氷河(Castleguard Glacier)、サスカチュワン氷河(Saskatchewan Glacier)の6つで、そのうちの4つまでは道路側から見ることができます。

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そのうちの一つ、コロンビア氷原の北の端に位置するスタットフィールド氷河は、約900mの断崖に押し出される氷の塊が威容を誇っています。

山の上に氷がべたーっと見えると思いますが、ここが峰なのではありません。このうえに登っても、その先もずっと氷原なのです。

Google Mapの衛星画像でみると、いかにこの氷原が大きいかもわかるかと思います。

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このように氷河の撮影をしつつ走っていると、急に山が雲に覆われて冷たい雨が降ってきました。

さすがカナディアンロッキーの天気は変化が激しく、でるときに晴れていても山に着く頃にはこうして天候が一変していることも珍しくありません。

氷河観光に行く際には、夏でも防寒は念入りにしなければ凍えてしまいますよ。

しかし変わりやすい天気のこと、また天候が回復するだろうと祈りながらさらに氷河の中心部、アイスフィールド・パークウェイに最も近くまで流れ出しているアサバスカ氷河に向かっていきます。

今回のアルバータ州訪問レポートについて

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アルバータ州観光公社の依頼を受けたネタフルのコグレマサトさん(@kogure)のお誘いで参加しています。アルバータ州観光公社には渡航費、宿泊、現地での案内をお世話していただいています。記事の内容はすべて私(@mehori)の見たまま、感じたままに書かせていただいています。Thank you Alberta!