VIA鉄道の夜明けと朝食。車窓のゆったりした時間を楽しむ #アルバータ秋旅 #カナダ

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客車の緩やかな揺れ、空っぽの夜空に響き渡る鉄道の音、時折窓の外を流れてゆく人家の明かり。VIA鉄道の夜は静かにふけていきます。

バンクーバーを出発した列車はバンクーバーを東南東に横切り、バーナビー、ニューウェストミンスターを通り抜けると、フレーザー川をさかのぼるようにしてアボッツフォードの北、ミッションを通り抜けてホープの街に着きます。

ここから線路は鋭く北に曲がり、カナダの1号ハイウェイと並走するようにしてさらにフレーザー川を遡っていきます。

一見、VIA鉄道は一つの連続した線路のようにみえますが、BNSF鉄道、Canadian National鉄道(CN線)、Canadian Pacific鉄道(CP線)などが相互乗り入れの協定にもとづいて錯綜する道のりを疾走します。

ホープからさらに北上すると、リットンの街でフレーザー川からトンプソン川をさかのぼるルートをとり、カムループの街を目指します。

鉄道は常に動いているとも限りません。ところどころ、名前もしれない小さな街で停車すると、貨物列車をやりすごしたり、時間の調整を行います。個室のベッドでうつらうつらとしていると、ときおり列車が停まっている気配に目を覚ますこともありました。

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昨夜、「夜明け近く、カプループスの街からは風景が一段ときれいになりますよ」と教えられた助言に従い、朝の5時に目を覚まして窓の外をみてみると、カムループスの街の東にかかっているハルストン橋をわたっているところでした。

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漆黒の闇が次第に夜明けで明るくなったかと思うと、カムループスの北で列車は一時停車します。

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列車を降りることもできましたので、車両基地のプラットフォームに出てみて、体を伸ばします。9月後半、空気は次第に冷たくなってきていました。

VIA鉄道の朝食

VIA鉄道の朝食は、"Fist come First serve"、つまり早いもの順で6時半から開始します。列車が混んでいる場合は、早めに食べた人から展望車両の席を確保できますので、ここは頑張って早起きをしたいところ。

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メニューはトランスコンチネンタル、コンチネンタル、フレンチトーストに、シェフのオムレツでした。説明をきいているとオムレツがおいしそうでしたのでこちらを注文。

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注文するとすぐにオムレツにハッシュドポテト、そして果物の朝食がやってきます。

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焼きたてのトーストも。

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ラズベリージャム、オレンジマーマレード、ピーナッツバターにはちみつをお好みでつけて頬張ります。

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北トンプソン川にそって北上する風景を見ながら、走る列車のなかの朝食です。席は他の客との相席になりますが、「どちらからきたの?」「どちらまで?」で始まる会話も、飛行機にはない旅の楽しみです。

「なぜ鉄道の旅を選んだのですか?」と聞くと、「若いころにカナディアンロッキーの写真をみて、この線路をたどるのがずっと夢だったのさ」と楽しそうに答えてくれます。

展望車両で旅をゆったりと楽しむ

朝食を終えた客たちは、次第に展望車両へと集まってきます。客車よりもずっと窓が広く、天井部分も見上げることができるようになっているこの車両は、5つおきに存在して、前後の客がくつろいでいます。

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まどの外はのどかな田園風景。低くたなびく朝霧が陽の光に照らされてしだいに空へと舞い上がる様子をいつまでもながめていることができます。

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車窓からはこんな風景も。見渡す限り木が黒くなっていて、無数の倒木が山を覆っています。これは山火事のあとなのでしょうか?

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クリアウォーターの街に入るころには一面の霧があたりを覆います。乳白色の視界のむこうに、かすかに木が川面に映る幻想的な風景が広がります。

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しばらく展望車両から風景を楽しんだあとは、まだ時差ボケも残っていましたので個室に戻ることにしました。

頼んでおいたら、ベッドもそのままにしてもらえましたので、横になって小さな車窓からの風景を楽しむことにします。

外の風景はいよいよ険しさを増してきます。そう、旅の目的地、カナディアンロッキーが近づいてきたのです。

  • この記事を書いた人

堀 正岳

堀 E. 正岳。2011年アルファブロガー・アワード受賞。Evernote ライフスタイルアンバサダー。ScanSnapアンバサダー。この他のブログに、Lifehacking.jpClimate+を運営しています。 著書に「理系のためのクラウド知的生産術」」(講談社ブルーバックス)、「Evernoteオールインワンガイド」(インプレス・共著)、「iPhone習慣術」(インプレス・共著)、「モレスキン 「伝説のノート」活用術」(ダイヤモンド・共著)、「情報ダイエット仕事術」(大和書房)

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